heibondeitaiの日記

ただ平凡でいたいサラリーマンです。勤続10年の節目に仕事に関連した内容を綴っていきたいと思います。少しプライベートな面も語ります。

仕事も人間関係も苦悩ばかり

今私が携わっているシステム開発プロジェクトは、オフショア開発で顧客と海外ベンダーに挟まれたSIerの役目を担っております。

このような推進体制は、実はこれが初めての経験でして、苦労が絶えません。

海外ベンダーは、顧客要件を無視したり、テスト直前で設計に変更を加えたり、勝手な解釈で改造したりとやることなすことめちゃくちゃです。それでいて、バツが悪い時だけ契約に記載されていないからだと主張したりと、日本のソフトウェアハウスとは比較にならない程、自己都合主義で事業を回しています。

これは文化の違いという理由だけでは片付けられないレベルの話だと思います。

一方、顧客側はどうかと言いますと、これまた厄介な方々です。

仕様を決めたがらなかったり、実現したいことをコロコロ変えてきたり、承認行為を先延ばしにしたり、と言い始めたらキリがありません。

このようなサンドイッチ状態のSIerという立場は、本当に辛いの一言に尽きます

私が勤めているような技術商社に近いSIerで働くシステムエンジニア(SE)は、お客さんと開発元それぞれが言っていることを正確に理解し、システムの観点で最適な仕様、設計に持っていき、かつコストや納期、品質にも細心の注意を図りながら、納入までに結びつけていく必要があるのですから、非常に難易度が高い職種です。

これが今回のようなオフショア開発となったら、もっと難しくなります。

日本語以外に英語やフランス語などが飛び交うので、正確な理解に苦慮しますし、日本語しかしゃべれない私は、まるで宇宙人と人間が伝言ゲームしているような感覚に陥ります。

また、プロジェクトリーダーである上司とも馬が合わず、双方が苦手意識を持っているのが如実に分かります。

この上司からはこれまでに何度か叱責とは言えない精神的苦痛を味わったこともあり、上司の上司に対して、人間関係を切り離してほしいとまで言いました。

しかし、そう簡単に"わかりました"とはならないのが会社です。

現状打破に向けて、マネジメント層が色々とアクションプランを考えてくれるのは有難いのですが、"どうしたら問題解決できるのか?"や"これがお客さん相手だったら耐え凌ぐしかない"とか、的外れな言動が目立つので、要は"我慢してくれ"と言いたいんだろうなぁと推測しています。

この問題に対して、事を荒立てることなく小さな組織単位の中で解決したい気持ちはわかりますが、受けて側がハラスメントの被害にあったと認識した時点で、私はどうやってもポジティブに転換することはあり得ないと確信しています。

当然、サラリーマンの仕事は個々ではなくチームで推進しますので、多少メンバーや同僚とぶつかったり、人間関係がこじれたりする場面に出くわすことは、それなりにあるとは思います。私自身、過去にも色々ありました。

ですが、ハラスメントとなれば話は別です。これを受けて側の環境変化なしに、"現状維持で良くなる方に持って行こうよ。"と具体的な改善策を提示せずにいるのは、なんともひどい話です。

なぜならば、根本的な解決には至っておらず、結局のところ、泣き寝入りを迫られているのと同じだからです。

最近、潰瘍性大腸炎が活動期になってしまったのも、時折、謎の吐き気や頭痛、めまいに悩まされているのも、このような仕事の状況や人間関係の不安からくるストレスが大きな要因な気がして他ならないです。

ここまでくると、どうすればよいか分からないのが本音ですが、側からみれば、会社の中の相談窓口とか人事に直接訴えかければ良いと思う方も多いと思います。

その通りであることは、頭では理解できています。ですが、行動に移せていません。色々、言動を思い返したり、あれこれヒアリングされるのも少し嫌な気持ちもあって行動範囲が狭まってしまっています。

ただ、こうやってブログを書いていると、少し気持ちが落ち着いたり、頭の中も多少なりとも整理されますので、次のアクションに向けてこれから冷静に考えてみたいと思います。

なんともモヤモヤする内容になってしまいましたが、状況に進展がありましたら、またの機会に綴りたいと思います。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。

 

仕事を休むという選択肢

今日仕事を休んだら、プロジェクトメンバーに迷惑がかかる。具合が悪くても休んではいけないんだ、自分がやらなければ、誰かが困ってしまう。

こう考えている人は、責任感が強く、非常に他人に思いやりのある方だと思います。

自分で言うのも変ですが、私もこのような考え方に近しい思考を持ち合わせています。

ですが、この考え方は社会人として本当に正しいまたは、優れていると言えますでしょうか。最近とても疑問に思います。

なぜなら、この思考は家族よりも他人を優先していることに他ならないからです。

いくらお金を稼ぐためとはいえ、自分に鞭打って、他人に迷惑をかけられないという理由で無理に仕事をして、余計に体調を崩しては元も子もないのです。仮に働けない身体になってしまっても、会社は個人の一生を背負っている訳ではないので、いざと言う時には何も助けてはくれません。(あっても見舞金として、いくらか支給される程度です)

これにようやく気付いた近頃の私は、身体が悲鳴をあげていることを察知すると素直に休む選択肢をとるようになりました。

私が休むことで、プロジェクトメンバーに迷惑をかけたとしてもそれは一時的なもので、会社というのはすぐに代わりの人材をアサインしますし、不思議なくらい問題なく事業は継続されます。これこそが社会であり、組織であります。

当然、仕事に対する責任がないですとか、もっと自分化して取り組むべきだとか、お客さんに迷惑がかかるとか、それっぽいことを指摘されることはあると思います。それを無下にした方が良いという話ではありません。

あくまで、家族を優先に考えるべき論を唱えているだけであり、つまりは"家族を守っていくための自身の身体を最優先事項とする"ということを言っています。

他人や仕事のために自分を苦しめるのではなく、仮にも自分が犠牲にならないといけない場面に遭遇した際には、それは家族のためだけで十分です。

これを私の信念として曲げてはならないものと決めています。

“期待している”は、何も考えていないのと同義

30歳を超えた辺りから、上司に"期待しているからだよ"とむやみやたらに言われる機会が増えたと感じます。

一見、素直に受け取ると有難いなぁこんな自分に期待して色々任せてもらえるなんて。と前向きに捉えることができそうですが、私はあまり良く受け止めない言葉として認知しています。

なぜなら、このセリフは言う側にとってとても都合の良い言葉だからです。

はっきり言ってしまうと何も根拠がないから安に期待しているという体にしておいて、なんとか相手に動いてほしいときの魔法の言葉と勘違いして使っている場合がほとんどです。

特に期待している理由が、年齢が若い、他に頼れる人がいない、活躍すべき次世代のリーダー候補だから、などこれらを言われた時は要注意ですので、自分の属性だけではなく、過去の実績やスキル面にフォーカスして何を元に期待値が高く、どうなることを期待として定義しているのか詳しく確認したほうがいいです。

ここがはっきりしない、単に仕事を割り振るだけの上司の下で働いていると、本当に不幸だと思います。

自分が納得できるまで、議論して仕事を引き受けることがとても大事です。

潰瘍性大腸炎が悪化したお話

SEとして今の会社に勤めて早10年。

技術力のないエンジニアの肩書きでよくここまでやってこれたなと思います。

幸運にも同期の中では2番目の早さで、主任まで昇格し、ある程度は成果を残せてきたと自負しています。

ただ一方で、潰瘍性大腸炎という厄介な持病を抱える羽目になったことで、所謂自己犠牲=悲惨なトレードオフを体験しています。

この病気を厄介と言っているのは、一度発症すると二度と完治しない病であるとともに、症状が安定しないことから仕事とどうバランスを取って働いていくのかが非常に難しいからです。

今私は、全社を上げた大規模なシステム開発プロジェクトで責任ある立場に置かれていて、毎日夜の21時くらいまで働くことが常習になっています。

当然このようなプロジェクトを任されると、過度なプレッシャーやストレスを多く抱え込むことになるのは、誰がみても明らかですし、初めての海外ベンダーとの開発案件でもあるため、時差によって残業時間を使った打合せ等が頻発し、勤務時間も増加傾向になってしまうのは、デメリットでしかありません。

大腸への負担を軽減するために、本来であれば、規則正しい時間に食事を摂る必要がありますが、それもプロジェクトの性質上実現することが困難です。

こういった状況下に置かれた中で、すでに一年以上経過していますが、案の定、ストレス増によって潰瘍性大腸炎の主症状である血便や腹痛がひどくなり、これまで以上に通院が必要になったり、薬を変えたり増やしたりしています。

もちろん上司やプロジェクトメンバーには周知していて、負荷が増えないように気を遣ってもらっているのはわかるのですが、プロジェクトの中で自分の立場が変わるわけでもないですし、案件の難易度も下がるわけでもないので、症状は改善しない状況が何ヶ月も続いています。

また、プロジェクトリーダーである上司との関係性もボトルネックになっています。それは、年が20歳以上離れていることで価値観が全く合わないことと、パワハラ気質であること、プライドが高すぎること、部下の意見を聞かないこと、など上げたらキリが無いですが、1番はプロジェクトマネジメントが全く機能していない。これにつきます。

詳細を書くと大変なのでここでは割愛しますが、これが私を蝕んでいる大きな要因であるのは身を持って実感しています。

今は上司の上司に相談しながら、仕事をしていますが、これ以上身体を壊してまでこのプロジェクトをやっていきたいという気概は当然ありません。私の中ではポジティブに推進活動できないので、少しお休みの期間をもらうのも最後のカードとして密かに忍ばせています。

同じ持病をお持ちの方、メンタル不調の方、またそうでない方も、多少身体を壊してもしょうがないと思わないでください。

仕事が起因となって発症した病は、損することはあっても、得することは皆無です。通院費用、入院費用、それらにかかる多くの時間は生涯コストでみると、とんでもなく無駄で、非常にもったいないものです。仕事のストレスで被った病気を、その仕事で稼いだお金で治療するなんてなんと皮肉なことでしょうか。

私たちは、仕事のために生きているのではなく、生きるために仕事をしているのだから、いかに健康的に働けるかに重きを置き、仕事に向き合っていくことが最も大切だと思います。そうすれば、きっと良い方向に向かうことを私は信じています。家族もそれを切に願っています。