heibondeitaiの日記

ただ平凡でいたいサラリーマンです。勤続10年の節目に仕事に関連した内容を綴っていきたいと思います。少しプライベートな面も語ります。

30代は価値観の転換期

最近驚いたことがあります。

私には会社の同期にトップスピードで主任から係長の役職を飛び級し、課長に出世した営業職のイケメンくんがいます。

こやつとは、職種は違えども新入社員時代に研修合宿で相部屋になったりサシで飲みにいったり、仕事論みたいな話を熱く語ったりする間柄です。

入社して10年以上経った今でも個別に連絡を取り合う程なので、数少ない気心知れた同期です。

 

元々かなりモチベーションの高いやつで、不平不満といったネガティブな考えとは無縁であり、私が「あの人はやりにくいとか、このやり方は間違ってるよねー」みたいな発言をすると、「いや、それはお前がフォローしないと改善しないよ」とか「相手に期待せず自分ができることを探さないと」とかネガティブ思考をポジティブ思考に置き換えることができるので、案の定同期の中で1番早く出世していくわけです。

 

ただこの優秀なイケメンくんが営業課長になって半年が経過し、なんだか発言に違和感というか以前と変わってきたなぁという印象があり、ちょっとびっくりしています。

 

元々は残業しまくりで、側から見てもよく働いてるよなーと分かるくらい激務の中で文句言わずキャリアを築いてきたわけですが、自分と同様に30歳を迎えてから結婚や子供が誕生するなど、家庭環境が大きく変化するようなライフイベントを通過してきています。

 

特に子育ては想像以上に大変で、夫婦2人で面倒を見るのもやっとの思いです。こればっかりは、親としての当然の責務だと思いますので、奥さんが専業的に1人で育児することにはあまり賛成できず、一緒に近くで育てていきたいと思っています。このイケメンくんも同じ気持ちを持っています。

 

ただここで大きな壁が立ちはだかります。やはり30代になると中堅社員として、より成果を求められたり自身が負う責任範囲も精神的負担も増えくる世代なので、家庭と仕事をバランスよくみたいな理想通りの働き方を実現することが実態困難であるのが我々労働者の現実的問題です。

 

20代は本当にチャランポランで楽勝だったなーと今振り返ると思いますが、家庭環境が変わると人間の原動力である価値観も変わってバランスを取った働き方を実践したいと考えるようになるのは至極当然の話にも感じます。

 

それが実践できない環境に苛立っているためか、この同期からは最近「部下が全然機能してない、残業なんてしたくない、みんな働きすぎで嫌になる、定時後に打合せとか入れてくんなよ。」とか以前では考えられないような愚痴を聞くことが多くなってきました。

 

ぶっちゃけ同感ですし、ようやくこっち側に来たな笑

と思ったりもしてるわけですが、やはり子どもを持つと、より働いてお金を稼ぐことで経済的に安定を図ろうとする人もいれば、反対に必要最低限の働きで、一定の給与が保障されてるならそちらにシフトして育児やプライベートに多くの時間を割きたいと考える人もいるかと思います。

自分とその同期は後者の考え方に近いと思います。

たまに、仕事なんだからしょうがないだろうとプライベートを犠牲にする人を見かけますが、自身の限られた人生の中で仕事>家族が優先されていることに対してとても違和感を感じます。

今頑張らなければ後に楽にならないとか生活基盤を固まるための基礎を鍛える目的で一時的にやり込むことはあっても良いと思いますが、サラリーマンである以上、頑張れば頑張った分役職も上がることが往々にしてあるので、忙しさや精神的負荷が緩和されることはまずあり得ません。

会社はもっと売上を利益をといった具合に青天井な要求が増えてくばかりで、労働者の気持ちと相反するわけです。

(当然、バリキャリや向上心剥き出しの出世意欲満々な人は別です)

 

この同期は、真剣にこれからどうしていくのか考えないといけないかもと言っていて、それに対して具体的にどうするの?とはなんだか怖くて聞けませんでしたが、やはり働いてるのは人間である以上、ライフイベントや家庭環境の変化(介護や個人的事情)によって、各々価値観は変わっていくものですし、それに仕事を合わせようとするのが現代でいう「多様性ある働き方」なんだと自分は思います。

 

営業課長とSE主任を同列で考えるのもよくはないですが、お互い労働者には変わりないですし、むしろ主任よりもはるかに忙しく辛い立場だとも思うので、この課長みたいな優秀な人材が納得いく働き方ができる環境を提供してくれる会社なら、こやつがモチベーション下がることもなかったのかなぁなんて思った今日この頃です。

 

長くなりましたが、今日はただの感想です。ではではこれにて。。