heibondeitaiの日記

ただ平凡でいたいサラリーマンです。勤続10年の節目に仕事に関連した内容を綴っていきたいと思います。少しプライベートな面も語ります。

これからの会社員生活を考えてみる

毎年この年度末の時期になると、上司との評価面談があります。

内容としては、年度初めに計画した業務目標に対して振り返りを行い、達成もしくは未達成の棚卸しをする作業になります。

自分の取り組みを客観的に評価できる良い機会なのですが、同時にこのままSEをやっていくことに漠然としたプレッシャーや不安感を抱くことがここ数年で非常に多いです。

と言いますのも、やはり過酷な現場(所謂炎上件名、デスマと言われる案件)に投入されるケースが増えてきてシステムを開発するという行為自体に面白味を感じる機会が減ってきていることと、そこで働く疲弊し切ったクタクタの上司の方々を間近で見ていて、自分が近い将来こうなりたいか?と問われた時に、心の底から嫌だという気持ちになっているからだと思います。

これまでの上司が鬱病で休職した経験を2度も味わっていますし、側から見て自分が仮にこのプロジェクトに入っていたら同じように潰れているだろうなぁと感じる複雑化したシステム構造案件や無理難題ばかりの激ヤバな顧客案件などがここ数年散見されます。会社として能力以上のことに果敢に挑戦していること自体はポジティブに捉えても良い一面がありますが、結果失敗と評されるプロジェクトが非常に多いことは、請負開発を生業としている企業として問題視すべき事案だと認識しています。

幸いなことに、私はまだ鬱病と診断された経験はありませんが、いつか自分もデスマの中心的人物に置かれ神経をすり減らし、心身ともにボロボロになってしまうのではないか?という不安感がこのような悩みを抱いている要因だと思っています。

ただ、何が起きるか分からない未来のことを一生懸命考えて悲観的になること自体、非生産的で何もプラスに働くことがないのは百も承知なのですが、やはり残り30年弱の会社員生活において生涯現役SEを貫き通すことに嫌悪感があるのは、間違いないと自覚しております。

なぜここまで思い詰めているのか自分の中で考察するにあたって、林修先生のある見解が良いヒントになりましたので、少しご紹介したいと思います。

"やりたいことや好きなことを仕事にしてもニーズがなければ稼ぐことはできない、他者からみて得意と評価されることを仕事にしたほうが遥かに楽だ"

言葉のチョイスは、私が若干編集していますので異なりますが、言っていることはざっくり合っているかと思います。さらに、"好きなこと"に関しては、偶発的なものでその人の置かれた外部環境に依存しており、確かなものでないとまで言っています。

これには非常に感銘を受けたと言いますか、すんなりと腹に落ちて納得していた自分がいます。

何がヒントになったかというと、今の仕事は好きでもなければ得意な部類として他人よりも勝ってできることがないということに気付かされたためです。

確かにSEとして無事10年の節目を迎えることができた事実はありますが、できないこと(辛いこと)の方が遥かに多かった気がします。

それは、トラブルが起きると影に潜めたくなったり、リーダーとして数人を束ねて正確な指示を出せなかったり、大勢の前でのプレゼンを避けてきたり、より深いテクニカルな部分は派遣さんに丸投げしたり、日進月歩な最新技術の勉強をないがしろにしたり。

またSEたるものトラブル発生時にこそ本領を発揮するものだと諸先輩方に教わってきましたが、自分には陣頭指揮を取れるほどコミュニケーション能力も高くなく、現場の状況を素早く情報整理して理路整然と次の一手を打てるほど頭の回転も早くはありません。

20代の時は、これがすんなりとできてしまうSEを見ると、純粋にすごいと思いましたし、自分もいずれできるようになるのかなーとぼんやりと考えていました。

しかし、30歳に差し掛かる辺りから、できるだけ落ち着いた環境で仕事がしたくなったり、システム障害が発生するとプライベートが削れてしまうことばかりが脳内によぎったり、単に関わりたくない、過剰に期待されたり目立ちたくない、と強く思うようになっていました。

当然、問題なく平坦にことが進むはずのないIT業界で働いていますので、重要な局面に出くわすことは多々あります。しかし、私は白羽の矢が立たないように上手く身を潜めたり、かわす術みたいなものを発揮することで、自分を保ってきたのかもしれません。

そして、近ごろはこの今まで避けてきたことが、とうとう逃げられない状況に追い込まれてきたのもあってよりしんどいだろうなと考察しています。

このように、やりたくもない得意でもないSE業務をこの先も続けていくのは苦痛でしかありませんが、追い討ちをかけるようにこれからの時代は君が活躍すべきとどんどん全面に駆り出されることで、余計にストレスや過度なプレッシャーがかかっているのだと思います。

このままだと、持病の悪化どころかメンタルにも影響がでてしまいそうで、強い危機感を持っています。

今決意すべきこととして、この毎年くる不毛な悩みを解消すべく、思い切って同じ会社の中で別の職種にチャレンジできないか検討しています。

今言えることは裏方業務といいますか、システムの品質管理やプロジェクトのマネジメント支援を行うPMOなど、本社機能に従事することで、これまでとは違ったアプローチからお客さんや社会に貢献できないかと模索している程度です。

これが自分の得意分野と言えるのかはまだ未知数ですが、まずは今の環境を打破することで自分自身を見直すきっかけ作りをしていきたいと思っています。

またはっきりしてきたタイミングで、このブログを更新していきたいと思います。

今回も最後まで見ていただきましてありがとうございました。